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労働法の基本を理解するための用語 …… 法律用語集

付加金,罰則,労働基準監督署の調査,臨検

質問17)「付加金(ふかきん)」とはどのようなものですか?

回答
解雇予告手当や休業手当、割増賃金、年次有給休暇分の賃金などを使用者が支払わないとき、労働者の請求により、裁判所では未払い金の他、これと同一額の付加金の支払いを命令することができます(労働基準法第114条)。
付加金とは、悪質な行為に対する罰金のようなものです。
なお、この請求は違反から2年以内に行わなければならないものとされています。


質問18)「罰則(ばっそく)」とは何ですか?

回答
罰則とは、法規に反する行いに対し罰金や懲役刑などの刑罰を課するものです。
労働法規は労働者保護の観点から制定されたものであり、必ず守らなければならないものです。
そのため、守らなった場合の罰則を設けているのです。
労働に関する法規では、強制労働の禁止や、最低就労年齢の規定、解雇や休憩の取り決めなど細かい規定がなされ、その程度によって違反時の罰則も決められています。
基本的には罰金を定めているものがほとんどです。


質問19)「労働基準監督署の調査(ろうどうきじゅんかんとくしょのちょうさ)」とはどのような調査ですか?

回答
労働基準監督署の調査とは、労働基準監督署が各事業所の労働内容を調査することです。
主に労働関係の法律が遵守されているかどうかを確認します。
36協定という時間外労働や休日労働を届け出なしに行うことを禁止する協定の有無は必ずといってもいいほどチェックされるものです。


質問20)「臨検(りんけん)」について説明してください。

回答
臨検とは、企業の労働環境の実態調査のため労働監督官が事業所まで出向いて調査を行うことをいいます。
基本的に立ち入り検査は事前に日時などの連絡があることが一般的ですが、悪質な事業者の疑いがあり、夜間に過重労働を強いている可能性がある場合などに抜き打ちで調査を行うこともあります。
労働監督官には、事業所の責任者の許可を得ずとも事業所に立ち入り、資料などを調査する権限が与えられています。
労働時間に関する規定違反は抜き打ち検査で発覚することがほとんどです。

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