イスタンブールにて

イスタンブールの思い出

イスタンブールは、とても魅力的な町です。

2017年現在は、シリアに隣接しており、国内でクーデターがあったりということで少し騒然としていますが、私が旅行した2014年末は、とくに大きな問題もなく平和で経済発展している状態でした。

旅行から帰ってきた直後から「イスラム国」問題が報道されるようになり、しばらくは旅行にいけなくなってしまうのですが…

「イスラム国」のような過激派のせいで、イスラム教国家全体が少し色眼鏡でみられているかもしれませんが、少なくともトルコは、普通に安全であり、親切な人も多く、動物も大事にされており、料理もとても美味であり、素晴らしい良い国でした。

トルコ周辺の事態が落ち着いたらまた旅行に行きたいと思っています。

テオドシウスの城壁

イスタンブールは、旧名をコンスタンチノープルと言いまして、古代ローマ帝国の主要な都市のひとつでした。

コンスタンチノープルの城壁は、大改修をした皇帝の名前にちなんで「テオドシウスの城壁」と呼ばれていました。

千年の間、コンスタンチノープルを守りました。

この城壁からの攻撃では、千年の間、一度も町は落ちませんでした。

(城壁以外の裏口からの攻撃では何回か落ちています)

現在は、イスタンブールの郊外のさびれた一角になっています。

扱いとしては、かなり「ぞんざい」な扱い、「荒れるにまかせる」という感じです。

この城壁は、西洋では、かなり有名というか、伝説的な防壁ですので、もう少し、歴史的な遺物として尊重されてもいいように思うのですが。

おそらく、現在のトルコ共和国は、この城壁を突破して都市を占領したトルコ帝国の系譜をつぐ国ですので、長年にわたって自分たちを拒絶してきた、そして、数万人という単位でトルコ人を殺してきた防壁を尊重する気にはなれない、ということなのでしょうか。

イスタンブールの野良猫は世界一幸せ

イスラム教では、他人や動物に施しをするのは美徳とされているのだそうです。

施しをすると、その分だけ、自分が天国に行ける可能性が高くなるのだとのことです。

日本人の感覚では「乞食や野良猫に施しをするのは、その人のためにならない」ので、施しをしない、という感じが半分あるように思います。

でも、イスラム教では「乞食や野良猫に施しをすると、自分が天国に行ける」ので、みんな、積極的に施しをするそうです。

恩恵を受けているのは野良猫、野良犬です。

イスタンブールの野良猫、野良犬は、ぶくぶくと肥え太っています。

モスクでお参りをしてきた、信仰心の深い裕福なイスラム教徒が、野良猫、野良犬に、ガンガンとエサをやっているのです。

そのため、とくにモスクの多い地域では、野良犬にパンをあげても、食べてもらえません。

野良犬に、お肉をあげる人がいっぱいいるのです。

そのため、野良犬は、肥え太っていて、美食なのです。

ですから、もし、自分が来世で野良犬や野良猫に生まれ変わるなら、日本ではなく、トルコに生れるように願ってください。

日本に生れたら野良犬は野犬駆除されてライオンのエサになりますが、トルコに生れれば、生肉を毎日食べさせてもらって、一生安泰です。

モスクの中

イスラム教では、偶像崇拝の禁止が、かなり徹底しています。

ですので、モスクのなかには、神様の像や絵画などは、全くありません。

お祈りをささげるための祭壇がかろうじて、あるだけです。

とても、ガラーン、とした広い空間が広がっています。

椅子もありません。

イスラム教の礼拝では、地面に手をつけてお辞儀をしないといけませんから、椅子やテーブルがあると邪魔なのです。

偶像崇拝は禁止なのですが、「装飾」の範囲では問題ないそうです。

ですから、モスクの内部は幾何学模様の装飾で満たされていて、けっこうオシャレな感じです。

見た感じ、シンプルで上品な感じだと思います。

モスクを見たあと、キリスト教会に行くと、

「なんか、コテコテ派手に装飾してて、気持ち悪いなあ」

という気分になるくらいです。

 

 

 

この記事を書いた人

yoshida

香川県高松市の弁護士 吉田泰郎法律事務所です。JR高松駅徒歩5分。あなたが話しやすい弁護士をめざしています。

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