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質問:良い取り組み方、悪い取り組み方というものはあるのでしょうか?

回答: 良い取り組み方というのは積極的に指導担当の方に質問に行ったり、課題をもらいに行ったりすることだと思います。

例えば、弁護士になる人は、裁判所及び検察庁の中に入ってその仕事を見ることができる最初で最後の機会になります。

しかし、裁判所や検察とはこれから長い間付き合っていくことになります。

なので、自分が弁護士ならどうするか、何が知りたいかということを意識しながら質問をすると後々役立ちます。

また、実務に出ると裁判所や検察からの評価は分かりません。

そこで、裁判所や検察にいる間にしっかりと指導してもらい、その考え方を学ぶと将来弁護士として事件を処理するときに方針や見通しを立てやすくなります。

そして、法曹である以上、法令に基づいた行為をします。

そこで、弁護士、裁判官、検察官が変わったことをした場合にはその法令上の根拠を尋ねると勉強になります。

なお、メモをとる場合、事件に関する名称等が入ったものは配属庁を去るときに破棄を命じられますので、事件に関するメモとは別に自分が感じたことや学んだことをメモするものを用意しておくと重宝します(事件に関する記載のない守秘義務上問題とならないメモを作るという意味です。

心配ならメモの内容を指導担当の方にチェックしてもらうと良いと思います。)。

悪い取り組み方としましては、反対に自分から何も行動せずに受け身でいることだと思います。

指導担当の方は忙しい上、裁判所や検察では他の同期生もいるので何もしないと放置されたまま無為に時間を過ごすことが多くなってしまいかねません。

研修期間の間に実務のイロハを勉強しておかないと、実務に出てから困りますし、いわゆる二回試験でも困ることになります。

まれに、弁護士志望だから裁判所や検察庁での経験は不要だ,という考え方をする人もいるようですが、上で述べましたとおり、逆に裁判所や検察庁で得られることの方が多いとも言えます。

せっかくの一生に一度の機会なので、得られるものは最大限得られるように努力された方が良いと思います。

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