水害には、2種類の形が存在します。
まずひとつめは「外水はん濫」です。
外水はん濫とは、大雨によって川の水が増え、水かさが堤防いっぱいまで上がることで、堤防を越えて水が溢れたり、堤防が決壊して起こるはん濫です。
ふたつめは「中水はん濫」です。
中水はん濫とは、大雨が降ることによって川の水位が上がり、下水道などの水が排水されにくくなることで、下水道から水が溢れてくる、というはん濫です。
では、実際に水害が発生した場合、どのような場所が危険場所になるのでしょうか。
<危険場所>
①地下・・・地上が冠水すると、一気に地下に水が流れ込みます。また、浸水による漏電で電気が使えなくなることにより、エレベーターなども使えなくなる上、水圧で出入口が開きにくくなります。
②アンダーパス・・・鉄道や立体交差などで路面が低くなっている場所は、水のたまる恐れがあるので、危険です。
③川・・・急に空が暗くなったり、雷がなったりすると増水する可能性が高いので、川には近づかず、離れるようにしましょう。
<避難の心得・留意事項>
①危険を感じたら近くの建物へ避難する
避難勧告や避難指示が出た場合には、指定された避難場所へ避難してください。ただし、強い雨が降っていたり、すでに浸水が始まっているなど、身に危険を感じたときには、2階建て以上の建物に避難しましょう。
②避難時は水の流れに気をつける
洪水時は、水の流れがとても早くなり、危険です。避難の際には、水の流れの早さに注意して、2人以上で行動しましょう。
③マンホールに注意する
大雨により、マンホールの蓋がずれたり、外れたりすることがあります。外れているマンホールには近づかないようにしましょう。
④お年寄りや子どもは早めに避難を
お年寄りや子ども、体の不自由な方は早めの避難が必要です。近所の方と声を掛け合いながら、一緒に避難しましょう。
⑤前もって安全な避難路を確認しておく
避難所までの道順を前もって決めておき、安全に通れる道かどうかをチェックしておきましょう。
(出典:たかまつ防災マップ)
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