「高潮」とは、台風や発達した低気圧が通過する際に、潮位が大幅に上昇することを言います。
高潮の主な発生原因としては、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」のふたつがあります。
①吸い上げ効果
台風や低気圧の中心では気圧が周辺よりも低いため、気圧が高い周辺の空気が海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。気圧が1hPa(ヘクトパスカル)下がると、潮位は約1cm上昇すると言われており、気圧に応じて海面が高くなります。
②吹き寄せ効果
台風や低気圧に伴った強い風が沖から海岸に向かって吹くことで、海水が海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。潮位の上昇は、風速の2乗に比例するので、風速が2倍になれば、海面上昇は4倍にもなります。
高潮が満潮と重なったり、高潮時に高波がある場合には、海面がより高くなるため、大きな災害が発生しやすくなります。
高潮災害の防止のためには、台風の接近や低気圧だけを確認するのではなく、満潮時刻なども視野に入れ、早めの対策をとることが大切です。
(出典:たかまつ防災マップ)
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