私が早稲田大学の1年生のころ,「最高裁物語(著者 山本祐司」という書籍を読みました。
日本の司法は,第二次大戦後に,大きく変わりました。
新しく誕生したと表現した方が適切だとさえ思います。
その,戦後に新しく誕生した司法が,どのように司法の独立を確立していったか,戦後の社会の変化と,どのように向き合っていったのか,ということがくわしく書かれた良書でした。
とくに,いわゆる四大公害事件において,裁判所と弁護士が果たした役割は社会の根幹的な部分への変化を主導するものでした。
このころ,日本社会における司法の存在感は頂点であったのではないかと思うほどです。
逆に,最近の裁判所は,刑事事件の報道はあるものの,社会の在り方に大きく影響をあたえるような裁判というものが少なくなっているように思います。
さて,「最高裁物語」を読んで,社会に大きな影響をあたえる司法の世界において,自分の判断で仕事をしていくことができる弁護士という仕事に大きな魅力を感じ,司法試験の受験をこころざしました。
次に,受験のための予備校探しを考えていくことになります(続く…… )
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