司法試験をめざした私は,大学4年のときに、人生の岐路に立たされました。
人生の岐路とは,就職活動をするのか,司法試験一本にしぼるのか,という選択です。
私は,親とも相談しましたが,「就職活動は全くせずに,司法試験一本でいく」と決めました。
大学4年生も司法試験の勉強に明け暮れて,大学の卒業式も過ぎてしまいました。
いよいよ,ポイント・オブ・ノーリターン,引き返すことのできる最終地点を通りすぎたので,ここから先は前に向かって泳いでいくしかありません。
大学を卒業した年の5月に最初の司法試験を受験しました。
年度によって異なりますが,当時,司法試験は,ざっくり2万人~3万人くらいが受験していました。
そのなかから最終的には500人~600人程度の最終合格者まで絞り込まれるわけですから,合格率でいえば2%~3%程度であり,非常に狭き門とされていました。
いまでは制度は変わっていますが,当時は,司法試験は,短答試験,論文試験,口述試験,の3段階でおこなわれていました。
短答試験とは大学のセンター試験のようなマークシート方式の試験です。3段階の試験の中で,最大の難関とされていたのは…(次回に続く)
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