弁護士志望の司法修習生は修習の合間をぬって就職活動をします。
今では、法律事務所の求職活動には、業界団体が求人サイトを開設するなどしてサポート体制がありますが、当時平成11年ころには、そのような便利なものはありませんでした。
うちの業界には「事務所訪問」という慣行でした。
これは、修習生が、いきなり法律事務所に電話をして
「すいません、そちらの事務所に興味・関心がありますので、事務所訪問をさせていただけませんでしょうか?」と、交渉するのです。
私は、わりとこういう交渉が平気でして、他の修習生に声をかけて5人から6人で訪問させていただきました。
ただ、うちの業界の当時の就職活動では、採用側である法律事務所の情報や雇用条件がほとんど開示されていませんでした。
採用が決まってから雇用条件が明示されていました。場合によっては、採用後も、全く雇用条件が明示されないことも(笑)
それで大丈夫か?と思われると思いますが、弁護士の業界では、戦後60年くらいは、ずっと、こんな感じでした。
私は、近畿中央法律事務所、という当時では大阪で中堅どころといわれた事務所から内定をいただきました。
しかし実務に就く前に最大の難関が…(つづく)
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