アスベスト被害…平成27年8月号ニュースレター

弁護団 41

アスベスト「石綿」は繊維のような鉱物であり,耐久性,耐熱性,電気絶縁性に優れ,しかも安価で,日本では高度経済成長期まで,盛んに使われました。

 

建材,屋根,造船,鉄道車両,自動車のブレーキ部品,水道管,など産業のあらゆる分野で使用されていました。

ところが,アスベストを長期間吸入すると,肺がん,中皮腫などの原因となることがわかり,現在では使用禁止です。

 

アスベスト関連の病気は潜伏期間が20~40年であり,日本で1970年ころまでに発生したアスベスト被害が,ちょうど最近,発病しつつあります。

救済手段としては,労働災害としての救済の他,原因不明でも,石綿健康被害救済という制度もあります。

 

また,昭和33年~昭和46年までにアスベスト製造工場で就労歴があれば,国から最大1,300万円を給付されるという制度もあります。

アスベスト被害を受けた方を見かけられましたら,弁護士への相談をおすすめください。

この記事を書いた人

yoshida

香川県高松市の弁護士 吉田泰郎法律事務所です。JR高松駅徒歩5分。あなたが話しやすい弁護士をめざしています。

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