高齢者の投資被害が増えています…平成27年11月号ニュースレター

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高齢化社会のひとつのあらわれでしょうか。

最近、高齢者の方が、投資被害に遭うケースが増えています。

名の通った証券会社が、高齢者に投資被害を発生させるというケースが増えているのが残念なところです。

よくある被害は、過当取引、頻回売買と呼ばれるケースです。

これは、株式などの売買を、きわめて多数回にわたっておこなわせる被害です。

たとえば、投資資金が全部で1千万円の場合。毎日、同じ株式を1千万円分買って、翌日に全部売ったとすると、手数料1%なら2日で20万円の手数料が発生します。

これを1か月繰り返すと、手数料損が2百万円になります。

半年以内に当初の投資資金1千万円は全部手数料により消滅します。そういう被害を実際に相談を受けることが多いのです。

普段別居している高齢の親御さんのところで、証券会社の封筒を大量に発見したら、要注意です。親御さんに話をよく聞いた方がいいかもしれません。

この記事を書いた人

yoshida

香川県高松市の弁護士 吉田泰郎法律事務所です。JR高松駅徒歩5分。あなたが話しやすい弁護士をめざしています。

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