高松は自然災害が少なく、穏やかな地域として知られています。
しかし近年、「南海トラフ地震」が起こる可能性が高まっており、近い将来必ず発生すると言われています。
その「南海トラフ地震」とは、どういったものでしょうか。
地震に対する正しい知識のため、「南海トラフ地震」について正しく知り、備えておくことが大切です。
<南海トラフとは?>
「南海トラフ」とは、四国の南の太平洋の海底にある水深4000メートルの深い溝(トラフ)のことを指します。
溝は北は静岡県の駿河湾、冨士川河口付近から、南は九州沖にまで達しています。
その南海トラフによって引き起こされるのが、「南海トラフ地震」です。
南海トラフの各所では、100年から200年に一度、東海地震、東南海地震、南海地震など、マグニチュード8クラスの地震が発生しています。
その中で、1000年に一度あるいは更に低い確率で発生する、マグニチュード9クラスの地震を最大クラスの南海トラフ地震と呼びます。
マグニチュード9とは、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と同等です。
マグニチュード8~9クラスの南海トラフ地震の発生確率は、10年以内に20%、30年以内に70%、50年以内に90%と言われています。
<高松で予想される被害は?>
①揺れ・・・市内の最大震度は6強。広い地域で6弱の揺れを想定。
②津波・・・高松市内の最高津波水位は、志度湾に面した地域で海抜3.8m。
※浸水深・・・ピンク(2.0~3.0m)、オレンジ(1.0~2m)、黄(0.3~1m)、緑(0.01~0.3m)
③液状化・・・埋立地や砂地で液状化が起こり、建物が傾くなどの被害。
※オレンジ(危険度はかなり高い)、黄(危険度は高い)、緑(危険度は低い)
④地すべり・・・地盤が柔らかく、急斜面の場所では山崩れや地すべりが起こりやすい。
⑤河川堤防の崩壊・・・大きな河川の周辺で、川の水によって浸水する恐れがある。
⑥溜池の決壊・・・溜池周辺の地域が浸水する恐れがある。
地震はいつ発生するか分かりません。
家庭や地域で、日頃から十分に備えておきましょう。
(出典:たかまつ防災マップ)
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.