ひきこもりとは、学校や仕事に行かず、自宅や部屋から出ない状態が半年以上続く人のことをいいます。
国や市によると、ひきこもりの人がいる世帯は全国約26万世帯。香川県内では約2千世帯、うち高松市内は約900世帯とされています。
ひきこもりの長期化により、当事者が高齢化するのに伴い親も高齢となり、相談窓口を知らなかったり、実際に相談機関を訪れることが難しく、解決が課題となっています。
厚生労働省は2013年度から、地域のひきこもりを早期に掘り起こし、早い段階で支援するため、サポーター養成と市町による派遣事業を促しています。
香川県は四国の他県に先駆けて14年度からサポーター養成に乗り出しており、ひきこもりの子を持つ親たちでつくるNPO法人に研修の実施を委託しています。
引きこもり経験者や家族会の会員、社会福祉士ら15人を市が派遣し、当事者や家族などが派遣を希望した場合に家庭を訪れて相談に応じたり、地域支援センターに紹介するなどの支援を継続的に実施し、居場所紹介などの外出支援にも取り組むことで、早期自立を促していくそうです。
市はサポーター派遣に向けた相談受付をすでに開始。派遣の開始は9月頃を予定しています。
市保健センターは「本人や家族が悩みを抱え込み、相談できずに孤立してしまうケースは少なくない。まずは相談を」と呼びかけています。
(出典:四国新聞2015.07.23)