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就活活動マニュアルを作った弁護士の事務所をチェックしよう。

運営者情報

事務所選びの要点

事務所の内部情報

「自分はどういう事務所に入りたいのか?」を明確にできれば、次は、そういう、自分にとっての理想像に近い事務所を探すことになる。
「その事務所は自分に合った事務所なのか?」
が、次の問いとなる。
ところが、ここに大きな問題がある。
自分に合った事務所なのかどうかを検討するための情報を集めようとしても、
法律事務所の内部事情は表には出てこない、という情報不足の問題である。

たとえば、法律事務所の先輩弁護士や、弁護士と事務員との人間関係が良好なのか否かという情報も、職場を選択するにあたっては重要な情報である。
しかし、かりに、事務所の内部の人間関係が悪かったとしても、まさか自分の事務所のWebサイトに
「うちの事務所は弁護士と事務員との人間関係が悪く、互いに激しく罵り合っている。」
などと書くはずはない。

また、法律事務所のボス弁護士や、パートナー弁護士の人柄はきわめて重要な要素である。
しかし、まさか事務所のWebサイトに
「うちの事務所のボスは独善的で攻撃的。アルコール中毒。仕事よりゴルフを愛し、アソシエイトの名前もおぼえていないが、最近5年間のゴルフのスコアを全て暗記していると豪語している。ただし、それすらも、しばしば間違っている」
などと書くはずはない。(かりに、そうであったとしても)

また、新人弁護士にとって、自分の待遇、新人育成の計画は気になるところであるが、待遇や育成計画は表には出されない。初任給を開示している事務所はあるが、それすら出さない事務所も多い。

では、法律事務所の内部の情報が外部には出ない、という状況に対しては、いかに対処するか、であるが、方法論としては、
① 情報開示を積極的におこなう事務所を優先する
② 客観的で争いのない事実から推測する
③ 質問する

の3つがある。