不動産売買・借地・借地契約を理解するための用語 …… 法律用語集
建ぺい率,容積率,法定地上権,借地借家法
質問5)「建ぺい率(けんぺいりつ)」とは何の割合ですか?
回答
建ぺい率とは、敷地に対しての建築面積の割合のことをいいます。
建築面積は、建物の外壁またはそれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影綿面積です。
「用途地域」ごとに建ぺい率が定められているので、この数値内におさまる広さにする必要があります。
これにより、建築面積の上限が決まります。
敷地が角地にあたる場合や、商業地域などに立つ場合には建ぺい率の基準が緩和されることがあります。
質問6)「容積率(ようせきりつ)」とは何の割合ですか?
回答
容積率とは、敷地に対する建物の延べ床面積の割合のことをいいます。
都市計画によって決められた数値または、前面道路の幅によって定まる数値のうち、小さいほうの数値が容積率の限度として適用されます。
質問7)「法定地上権(ほうていちじょうけん)」とはどのようなことですか?
回答
法定地上権とは、土地と建物のいずれか、または両方に抵当権が設定されており、その不動産が競売にかけられた際に法律により設定されたとみなす地上権のことをいいます。
日本特有の制度であるとされていますが、これは土地と、その上の建物を別個の独立した不動産と見なす法制が背景にあります。
土地とその上の建物の所有者が異なる場合、建物は法律上当然に地上権が発生するものだとした制度です。
質問8)「借地借家法(しゃくちしゃっかほう)」とはどのような法律ですか?
回答
借地借家法とは、土地や建物を貸したり借りたりする場合の、貸主と借主それぞれの権利が定められた特別法です。
以前に施行されていた、借地法、借家法、旧法を統合・廃止することにより施行されました。
以前の法律では、借主を過度に保護しているとの声があったため、法改正時に借主の権利に制限が加えられ、現行の新借地借家法となりました。