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債権回収を理解するための用語 …… 法律用語集

三角相殺,相殺契約,準消費貸借,消滅時効,時効の中断

質問13)「三角相殺(さんかくそうさい)」とはどのような相殺方法ですか?

回答
三角相殺とは、第三者の債権を使用して相殺を行うことです。
相殺を行うには、お互いに同等の債務が無いと成立しませんが、一方に第三者への債権があった場合、その債権を譲渡することで取得し相殺に充てることが可能です。
このようにして債権回収の効果を上げることに多く利用されます。


質問14)「相殺契約(そうさいけいやく)」とはどのような契約ですか?

回答
相殺契約とは、三者間などに置いて取り決められることの多い契約で、甲乙丙で契約を結んだ場合に、乙に対して甲が債務を支払えなくなった際丙の債権を持って相殺する旨を取り決めておくことをいいます。
これは甲と丙がグループ企業であり親密な関係にある場合や、世間的な信頼度が低い場合などに締結されることがあります。


質問15)「準消費貸借(じゅんしょうひたいしゃく)」とはどのような契約ですか?

回答
準消費貸借とは、もともと消費貸借として発生したのではない債務を、消費貸借契約に切り替えることをいいます。
ローンなどで商品を購入し、その代金の支払いが困難になった場合に、商品代金を販売側が購入側に貸し付けたことにして契約をし直すことです。
弁済日なども新たに設定されます。
消費貸借は要物契約につき金銭の受け渡しが必要ですが、準消費貸借に関しては意思表示で成立します。


質問16)「消滅時効(しょうめつじこう)」とは何ですか?

回答
消滅時効とは、債権を持ちながらその請求をしないなど権利の行使を長期間に渡って行わないとその権利が消滅することをいいます。
これは、「権利の上に眠るものは法による保護を受けない」という法律上の制度にのっとったものです。
一般的に債務は10年ほどで時効となるため、時効が近づくと債権者は時効の中断などの手続きを取ることになります。


質問16)「時効の中断(じこうのちゅうだん)」とはどのような状態ですか?

回答
時効の中断とは、債権保持者が理由を申し立てることによってそれまでの期間をリセットし、中断期間が明けた後はじめからカウントをし直すことで債権の時効を回避するものです。
時効の停止と異なり、時効の停止では経過時間がリセットされることはありません。

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