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労働法の基本を理解するための用語 …… 法律用語集

労働者名簿,中間搾取の禁止,前借金相殺の禁止,服務規律,懲戒処分

質問12)「労働者名簿(ろうどうしゃめいぼ)」とはどのような帳簿ですか?

回答
労働基準法第107条では、使用者は事業所ごとに労働者名簿を作成し、労働者の氏名や生年月日、履歴、その他厚生労働省で定める事項について記入しなければならないとしています。
労働者名簿に記載しなければならないのは、労働者の氏名、生年月日、履歴、従事する業務の種類、雇入年月日、退職年月日と理由、死亡の年月日と原因といった事項です。


質問13)「中間搾取の禁止(ちゅうかんさくしゅのきんし)」について教えてください。

回答
労働者と使用者の労働契約に第三者が介入して、謝礼を受け取ったり、賃金の一部を搾取したりすることを中間搾取といい、労働基準法で禁止されています(労働基準法第6条)。
なお、人材派遣業は派遣元の事業者が使用者となり、労働者と労働契約を交わすもので、中間搾取にはあたりません。


質問14)「前借金相殺の禁止(ぜんしゃくきんそうさいのきんし)」とはどのようなものですか?

回答
前借金相殺とは、労働を条件に使用者から借金し、働いた賃金で弁済することです。
労働基準法第17条は、使用者は前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならないとしています。
前借金相殺の禁止には、金銭貸借関係と労働関係が結びつくのを防ぎ、労働者の身分が拘束されることを防止する目的があります。


質問15)「服務規律(ふくむきりつ)」とはどのような規律ですか?

回答
服務規律とは、企業組織の構成員として労働者が守るべき規範であり、就業規則によって定められることが一般的となっています。
服務規律で定められているのは、出退勤についての定めや休暇などの手続、服装といった就業に関する規律や、施設や物品などの利用制限といった企業の財産に関する規律などとなっています。


質問16)「懲戒処分(ちょうかいしょぶん)」について教えてください。

回答
懲戒処分とは、労働者の秩序違反行為に対して使用者が課す職務上の処分のことです。
公務員に対する懲戒処分の対象となる事由は、国家公務員法などで規定されていますが、民間企業における懲戒処分は、就業規則に定める範囲で手続を行うことが一般的となっています。
懲戒処分の内容には、譴責や減給、停職、降格、論旨退職、懲戒解雇などがあります。

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