採用・退職・解雇を理解するための用語 …… 法律用語集
退職強要,退職金,ポイント制退職金
質問13)「退職強要(たいしょくきょうよう)」について教えてください。
回答
退職強要とは、雇用側によって従業員へ退職を促す行為が行き過ぎて、強要となったものです。
退職勧奨は従業員は受ける義務がありませんので、断ることができます。
しかし断り続けることで会社側から脅しがあるような場合、それは従業員を脅迫していますので、退職を強要していると見なされるのです。
質問14)「退職金(たいしょくきん)」とはどのようなお金ですか。
回答
退職金とは退職した労働者に支払われる金銭のことです。
勤続年数や職能、会社への貢献度によって算出され、一時金として支給されるものが一般的です。
日本では終身雇用制度が根強かったため退職金制度を設けている会社が多くありましたが、この制度を設けなくとも違法には当たりません。
就業規則に退職金の規定がある場合には、請求に応じる義務があります。
支給方法には、一時金での支給のほか退職から一定期間定期的に退職金が支給される年金型のものもあります。
質問15)「ポイント制退職金(ぽいんとせいたいしょくきん)」とはどのような退職金ですか。
回答
ポイント制退職金とは、ポイントを会社への貢献度などに応じて設定し、その合計を退職金の算出に使用することです。
従来の退職金の算出は、基本給と勤続年数に応じて設けられた係数で計算されていました。
しかしこれでは過去の会社への貢献度が反映されないという不公平が生じるため、ポイント制に移行する会社が増えました。
1965年にフジテレビが導入したのが最初とされています。
職能や役職、資格などに応じたポイントを設けることにより、意図した退職金格差をつけることが可能です。
これにより在職中の従業員のやる気にもつながります。