会社の種類や組織を理解するための用語…… 法律用語集
見せ金,IPO,上場,株式公開,公開会社
質問22)「見せ金(みせがね)」とはどのような行為ですか?
回答
出資金を払込む際に、払込予定の金融機関から払込金相当の額を借入れ、それを出資金として払込むことを「預合」といいますが、「見せ金」も理屈は同じで、借入を行うのが払込予定の金融機関ではなく、第三者であるという違いがあります。
どちらも、必要なお金を集める能力が証明できず、払込義務の完遂とは認められません。
質問23)「IPO(あいぴーおー)」って何の略ですか?
回答
IPOというのは、株式公開とも言われ、initial public offeringの略です。
会社が資金を調達するために株式を公開して売買を可能にすることを言います。
株式公開のメリットとしては、資金調達の他にも、知名度の向上や、ベンチャーキャピタルからの資金調達につながるということがあります。
IPOをすべきかどうかは、企業によりメリットデメリットが大きく分かれるところですので、慎重に検討されます。
質問24)「上場(じょうじょう)」と「株式公開(かぶしきこうかい)」ってどう違うのですか?
回答
上場とは、株式や債券などの有価証券を取引所(市場)において売買可能とすることをいいます。
株式公開はその中で、株式を証券取引所へ公開することを言います。
資金調達や新規ビジネスがしやすくなる一方、株主が増えることで会社の運営動向を多くの株主にチェックされ、意見される機会も多くなると言えます。
質問25)「公開会社(こうかいがいしゃ)」とは何ですか?
回答
公開会社という言葉で良く間違われるのは、上場している会社のことを指しているのではないということです。
定款に、株式の譲渡における制限を記載しない限り、どの会社も公開会社であることが会社法で定められています。
証券取引所へ株式を上場することを、株式公開と言いますが、この言葉と混同しがちですが公開会社が上場会社であるわけではありません。