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会社の種類や組織を理解するための用語…… 法律用語集

株主有限責任,持分会社,合同会社

質問6)「株主有限責任の原則(かぶぬしゆうげんせきにんのげんそく)」とはどういう意味ですか?

回答
株式会社において、株主は株式を購入するために出資した金額以上の責任を負わないとするのが、株主有限責任の原則です。
たとえば、100万円を出資して100株の株式を保有している株主は、会社が多額の負債で倒産した場合には、その100万円を取り戻すことができません。
しかし会社の負債がどれほど多額であっても、出資した100万円以上の責任を負うことにはなりません。
ただし、株主が債務保証人としての契約を行っていれば、その債務責任は発生することになります。
株主は会社に対して、引受価額の出資義務を負うといった間接的な責任を負いますが、債権者に対する直接的な責任は負わないことから、これを間接有限責任と呼ぶこともあります。
この原則は、会社の所有と経営の分離をはかるための大前提とされています。


質問7)「持分会社(もちぶんがいしゃ)」とは、どういうものですか?

回答
2006年5月に施行された会社法(第575条)では、企業の形態を株式会社と持分会社に分類しています。
持分会社とは、会社法における合同会社や合資会社、合名会社をさす言葉。
このうち合同会社とは、出資した範囲で会社の財産について責任を負う有限責任社員で構成されるものです。
合資会社は、有限責任社員に加え、会社の債務について無限に責任を負う無限責任社員とで構成されます。
また合名会社は、無限責任社員のみで構成されています。


質問8)持分会社のなかの「合同会社」について教えてください。

回答
合同会社とは、会社法(会社法576条4項、580条2項)によって、新たに設けられた企業形態のひとつです。
出資額を限度とした有限責任を負う有限責任社員のみで構成されるのが合同会社の特徴。
たとえば、100万円の出資をした有限責任社員は、会社が負債を抱えたとしても、100万円以上の負債については責任を負いません。
株式会社では、出資者である株主と執行役員である取締役が必ずしも一致する必要はありませんが、合同会社における業務の執行については、所有と経営が一致していることが求められます。

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