問題社員の具体的な事例
アパレル会社で発生した問題社員の問題でした。
問題社員のAさん(女性)は、勤務歴5年、年齢は30代半ばでした。
その会社には、社長の他、社員が5名いました。
ある日、突然、社長のところへ、真面目な社員であるBさんが駆け込んできて、 「Aさんとは絶対にやっていけません!」 と、涙ながらに訴えてきました。
社長はBさんから、詳しく話を聞きました。
そうしたところ、Aさんが、目に余る問題行動をしていたことがわかりました。
たとえば、Aさんは、仕事中に、スマートフォンのゲームをしていました。
一度は、社長が、Aさんがゲームをしていた場面を発見して、注意をしたことがありました。
しかし、その後もAさんは、社長に隠れて仕事中にゲームを続けていたのでした。
しかし、同部屋の同僚にとっては、Aさんが仕事中に、かなり長時間にわたってゲームをしていたことは周知の事実でした。
また、Aさんは、受付を担当していたのですが、自分の両足を受付のテーブルの上に上げていることが、よくありました。
女性としては、非常に行儀の悪い姿勢です。
こんな場面を、取引先や、顧客に見られたら、会社の信用が落ちてしまいます。
Aさん自身は「他人には見られていない」と周囲の人に言っていたようです。
しかし、実際には、取引先の会社員の方に何回も目撃されていました。
Bさんは、「おたくの会社のAさんは、すごい人ですね」という皮肉を、何回も聞いています。
そういうAさんに対して、真面目な性格のBさんは、さすがに我慢をしかねたので、ある時、Aさんの態度を注意しました。
しかしながら、Aさんは逆に、ずいぶんと不満を持ったようでした。
Bさんに対して、陰で悪口を言ったり、お菓子の買い出しの時にBさんの分だけ買ってこなかったり、仲間外れにするようなイジメをおこないました。
また、なぜか、そういうAさんですが、他の同僚とは仲が良くて、同僚の中でボス的な存在でした。
真面目な性格のBさんは、もともと、おとなしい性格だったので、Aさんのイジメに対して、我慢する日々が続きました。
しかし、度重なるAさんからのイジメに対して、ついに忍耐の限界に達してしまったBさんは、社長に涙ながらに、Aさんの問題行為を訴えることになったのです。
その話を聞いた社長は、激怒しました。
当然のことです。 社長の目を盗んで仕事をさぼっており、しかも、それを注意されて反省するどころか、真面目なBさんをイジメるとは、いったい、どういう人なのでしょう。
とうてい、会社に置いておくことはできないと思いました。 そういう怒りの気持ちが強かったので、社長は、Aさんを即時に解雇しました。
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