司法修習のスケジュール
回答:以下のようなスケジュールになっています。
- 導入修習 1カ月 ( 12月)
- 分野別修習 8カ月( 翌年1月~翌年8月上旬 )
・民事裁判
・刑事裁判
・検察
・弁護士 - 集合修習 2カ月 (8月中旬~9月(A班の場合)
司法研修所 にて - 選択修習 2カ月( 10月~11月(A班の場合)
- 二回試験 (11月下旬)
- 合格発表(12月)
※B班の予定は知らぬ……
全体は,大きく分けて,「導入」,「分野別」、「集合」、「選択」,の4つに分かれています。
導入修習 ( 12月)
司法研修所にて1カ月間,基礎知識的な講義,演習をおこないます。
日程に余裕がないので,かなり厳しい詰め込みです。
寝る間もありませんが,合格直後なので,みんな,楽しくやっています。
分野別修習( 翌年1月~翌年8月上旬 )
司法研修所から全国に別れて,自分の配属庁の場所選択にしたがって,配属された場所でおこないます。
実務地の配属庁のなかで4つの班に分けられ、民事裁判、刑事裁判、検察、弁護を各2ヶ月間ずつ体験し,合計8ヶ月行います。
「分野別」の最後がお盆にかかるため,地域によっては,「自由研究日」と称する,事実上の夏休みを1週間程度もらえる可能性があります。
ただ,これは,実務庁の裁量なので,「自由研究日」をもらえる配属庁と,もらえない配属庁があります。
大規模庁は,「自由研究日」をもらえない傾向があり,地方の小規模庁だと,「自由研究日」をもらえる傾向があります。
これは,現地で配属になってみないとわかりません(笑)。
「分野別」の終わりと,「集合」の最初の日の間に1日の「移動日」というものがあります。この「移動日」に,司法研修所までの移動をしろ,ということのようです。ですので,「自由研究日」がまったくなかっとしても,研修所までの移動に困ることはありません。
集合修習 (翌年8月中旬~9月(A班の場合)
分野別が修了したあと,A班(例年だと首都圏及び近畿)は先に2ヶ月間埼玉県和光市にある司法研修所で「集合」を行い、B班は同じく2ヶ月間「選択」を行います。
選択修習( 翌年10月~11月(A班の場合)
A班は選択をおこない,B班は集合を行う時期です。
二回試験 (翌年11月下旬)
11月下旬に司法修習生考試(いわゆる二回試験)に臨むことになります。
司法修習の修了(翌年12月)
二回試験に合格すれば,晴れて法曹資格が与えられて,法律実務家となります。