引越し時期について
実務修習のために引越しをする時期は,以下の2つの時期が考えられます。
1,12月の導入修習前の時期。すなわち11月中。
2,12月の導入修習の後の時期。すなわち12月末。
私は,11月中に引越しを行いました。
導入修習前の引越について
この場合のメリットは,おもに2点あります。
1つ目のメリット。11月は,世間一般では,引越しシーズンではないので,比較的不動産の家賃を下げるように交渉できます。
2つ目のメリット。地方で,11月ころに,裁判所の近くで物件を探す人は,司法修習生が多いため,不動産屋も慣れているので,自分の状況を説明しやすく,1年契約に理解があることが多いのです。
世間一般では,賃貸借契約は2年契約くらいであることが多く,1年契約というのは少し異例です。
一方でデメリットも1点あります。
11月から12月の家賃1か月分のカラ家賃が発生してしまうことです。
導入修習後の引越について
12月末に引越しをする場合の一番のメリットは,12月中のカラ家賃がかからない事です。
また,前の期の先輩が出て行った後に物件を探すことになるので,裁判所の近くにの物件を探しやすいというメリットもあります。
裁判所近くの不動産屋さんに相談したら「ちょうど前の期の先輩が出て行ったところです」という物件を紹介してくれると思います。
一方で,年末年始の忙しい時期に引越しをする必要があるため,日程がギリギリで調整しにくい,というデメリットもあります。
導入修習前か後かの選択の基準
いつ引越しをするかの選択の基準としては,
1,配属庁がどこか
2,現住所がどこか
3,寮に入れるかどうか,
という観点から考えたらいいと思います。
司法試験合格前から関東に住んでいる場合には,12月中には現住所から研修所まで通所し,12月末に引っ越した方が便利なように思います。
配属庁が東京近郊の場合には,配属庁近くに借りる引越し先から研修所に通うことができるので,11月中に引越しを終わらせて,引越し先から研修所に通えば便利です。
配属庁が関東以外であり,かつ,現住所も関東以外であれば,カラ家賃を払いことにはなりますが,11月中に引越しを終わらせておいた方がいいと思います。
導入修習が終わった後の12月末に,知らない土地でホテルに泊まりながら引越し先を探すというのは,あまりにリスクが高すぎると思います。
以上をまとめますと
1,以前から関東に住んでいる修習生→12月末に引越しする。
2,配属庁が関東→11月中に引越して研修所に通う。
3,配属庁が関東以外で現住所も関東以外→11月中に引越しする。
というのが,おすすめです。
もっとも,1以前から関東に住んでいる修習生も,リスクを避けるために11月中に引越し完了しておいても悪くはありません。
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