家族をほめてみる
さて、他人をほめる練習が必要である、ということがわかったでしょうか。
では、まずは、身近な、家族からほめてみましょう。
心配しないでよいのです。
かりに、ほめ方が下手であっても、ほめられて怒る人間はいません。
失敗してもダメージはない、マイナスはないのです。
そうだとすれば、ずいぶんと気が楽ではありませんか。
お父さん、お母さんに対して、なにかほめてみてください。
たとえば、晩ごはんを食べたら、
「おいしい!」
と言ってみることです。
たとえ、あんまりおいしくなかったとしても、「おいしい!」とほめると、お母さんは喜ぶはずです。
少し慣れたら、
「どうしたら、こんなに、おいしいご飯が作れるの?」
と聞いてみると、ちょっと、上級なほめ方になります。
まあ、「ご飯がおいしい」と言われて、怒る母親は絶対にいませんから、
なにも心配することはありません。
お父さんのほめ方は、少し、難しいところがあるかもしれませんが、定番なのは仕事のネタですね。
お父さんに、仕事の話題をふってみて、たとえば、
「おー、今日は営業活動がんばって、契約が一本とれたよ」
というネタが出たら、
「すごーい。がんばったんやね」
と、ほめてみてください。
子供にほめられて怒る親はいません。
ひょっとして、おべんちゃら言うな!みたいなことを言うかもしれませんが、その顔は、ニヤニヤしているはずです。
そうやって、家族を毎日ほめていると、お母さんの料理は、どんどん上手になります。
また、お父さんは
「なにか欲しいものはあるか?」
と聞いてくるようになるかもしれません。
どうでしょう、家族をほめると、お母さんも気分がよろしいですし、お父さんも気分がよろしくなります。
また、自分は、さらにおいしいご飯を食べられるようになりますし、欲しいものを買ってもらえるようになります。
何のリスクもなく、みんなが幸せになるのです。
どうでしょうか。
実際に、実行して下さい。
ほめるという行動には、魔法のような効果があるものです。