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他人をほめてみる

さて、家族をほめることに成功すれば、次は、他人をほめることを練習しましょう。
ロースクールの友人でもよいです。
他人をほめる、という行動は、家族をほめるよりは、少し難度が上がります。
というのは、家族であれば、多少強引にほめても、やみくもにほめても喜ばれますが、他人をほめるにあたっては、
ほめるネタ
が必要になるのです。

というのは,やはり,レベル0の状態では,根拠もないのに他人をほめても信用されないからです。
レベル0の初心者勇者は,ほめるべき事実を見つけて,それを根拠として,ほめる,という過程が必要になってくると思うのです。

レベル50クラスの,大勇者になってくれば,ほめるネタなどなくても,ほめる要素など全くなくても,誰でもほめることが可能になるようです。

ただ,それは大勇者だからできることです。

レベル0の初心者は,まず,具体的な「ほめるネタ」を探すことからはじめてください。

大丈夫です。
ほめるネタというのは、探す気になれば、いくらでも転がっています。
とにかく、「なにかほめるネタがあれば、すかさずほめる」という精神で、がっついてほめてください。
たとえば、友人の誰かが自慢しようとして、
「××事務所のサマー・クラークに応募したら、通ったよ」
と言えば、、
「えー、すごーい。サマー・クラークって、競争激しいんでしょう。さすが◯◯君だねー」と、ほめるのです。
この
「さすがは○○君だね」
というのは、定番のほめ文句の一つです。
深く考えなくても、
「さすが」
と言っておけば、たいていのことは、なんとかなるものです。

そういうわけで、
「さすが○○君だね」
と、ほめると、○○君は
「まあねー。ふっふっふ」
と、彼は喜んで、その事務所でゲットした就職情報を教えてくれるかもしれません。
「司法試験のあと、予備校が主催する就職セミナーに出てきたよ」
と友人がいえば、
「すごいなあ。さすが〇〇君だね,もう動いてるんだ。アンテナ高いねー」
とほめてみましょう。
そうすると、彼は、セミナーでもらったレジュメを分けてくれるかもしれません。

こういうふうに、他人をほめると、人間関係が良くなるほか、いろいろとおいしい目にあずかれることが多いのです。
「他人をほめる」と、お金もかからず、時間もかからず、リスクもなく、人間関係を良くしたうえで、いろいろとアイテムももらえてトクをするのです。

注意点1 ほめるチャンスは、探していないとなかなか見つかりません。つねに、他人をほめるチャンスを探しましょう。

注意点2 人類の99%は「ほめられたがり」です。恥ずかしがらずに、正面から堂々とほめましょう。
正面から堂々とほめられて、それで気を悪くする人は、まずいません。

注意点3 下手にほめると、少し上から目線の発言になることがあるので注意しましょう。
「おまえにしてはよくやった。」
みたいに言うと、「エラソウ」だとか皮肉を言っているように解釈される可能性があります。
ほめるときには,恥ずかしがらずに,堂々と正面からほめるのが,男らしい振る舞いです。

「すごい」「さすが」は、無難です。目上の人につかっても、たいてい大丈夫です。

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