修習の勉強箱
政治・宗教・民族的なこと、というのは、正解のない話題です。
人によって、主義主張は異なりますし、あなたの考えだけが正しくて他人の考えが間違っているということは、絶対にありません。
また、かりに、あなたの考えが正しかったとしても、司法研修所で、あなたの政治的な主張を高らかに宣言することに、なんの意味もありません。
自分の政治信条を語るだけでも意味がないのですから、まして、他人の政治信条を攻撃でもした日には、とんでもない炎上になります。
人生における宿敵を一人作り出すことになります。
まったく愚かな行為です。
くれぐれも、司法研修所で政治・宗教・民族的なことを発言することのないように気をつけましょう。
また、「○○教を信じてるやつはろくでもないやつだ」
とか
「○○国人は、クズばっかりだ」
という差別的発言を人前でおこなったら、かりに、○○教信者、○○国人が、それを聞いた場合に、どう思うでしょうか。
あなたは、なんの利益もないのに、たんに他人の恨みを買うという、まことに愚かな行為をしたことになります。
そういう愚かな行為は小学生で卒業しましょう。
あなたには、それ以外に、やらなければならないことが山ほどあるはずです。
また、逆に、
「私は◯◯教を信じています。○○教のありがたい教えを、みなさんに教えてあげます。」
みたいな、上から目線の宗教の押し付け行為も、するべきではありません。
そういう行為があった場合には、「あいつは○○教だから」という陰口を言われてもしかたがありません。
同じことは、自民党の信奉者であれ、共産主義の信奉者であれ、同じことが言えます。
あなたがどれだけ信仰を大事にしていようとも、それは、他人にとっては、取るに足らないことに過ぎません。
政治を語るのは政治家の役割であって,修習生の役割ではありません。