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コラム

花咲か弁護士…「弁護士のための」日本昔話

むかし、むかし、あるところに弁護士のおじいさんが住んでいました。
おじいさんは、子供がいなかったので、「法テラス」という名前の犬を飼っていました。
「法テラス」犬は、あるとき、おじいさんの事務所の電話に
「ここ掘れワンワン」
と吠えるのです。
おじさんが不思議に思っていますと、電話がかかってきて
「すいません、そちらの法律事務所で債務整理の法律相談をしたいのですが」
という相談案件が舞い込んできたのです。
おじいさんが法律相談をすると、それは、過払い金が1千万円もあるような、素適な過払い案件でした。
おじいさんは、たっぷりと報酬をもらって、ほくほく顔でした。

それを見ていた、となりの意地悪弁護士さんは、おじいさんの成功をねたんで、「法テラス」犬を強引に借りてきました。
「法テラス」犬が、イヤイヤながら、
「ここ掘れワンワン」
と吠えたところ、やはり電話がかかってきたのですが、それは、過払いは全く無くて、ヤミ金50件ばかりから借りまくって返済を全くしていない人で、着手金も払ってくれませんでした。
怒った意地悪弁護士は、
「代理援助は解約だ!」
と叫んで、「法テラス」犬を殺してしました。

おじいさんは、「法テラス」犬が死んでしまったことを悲しみましたが、しょうがないので、犬を火葬にして、灰を持って帰りました。

おじいさんが、事務所の前の空き地に「法テラス」犬の灰を撒いたところ、なんと、冬なのに、ひまわりの大輪の花が咲いたのです。
この「法テラスのひまわり」は有名になり、
「こんな花が咲かせるのは、心のきれいな弁護士にちがいない」
ということで、大型の相続案件が多数舞い込んで、おじいさんは、末永く幸せに暮らしました。

一方、意地悪弁護士は、その灰を盗んできて、事務所の前に撒いたのですが、そこから、暴力団員やエセ同和、人権ゴロがニョキニョキと生えてきて意地悪弁護士を恐喝しました。
それで、意地悪弁護士は、無一文になってしまいました、とさ。

めでたし、めでたし。