弁護修習の注意点1 指導弁護士を尊敬すること
注意点のひとつ目は,指導弁護士を尊敬すること,です。
修習生を指導する役割は,弁護士であれば誰でもできることではありません。
地元の弁護士のなかでも,他人に尊敬されている立派な弁護士しかなれません。
ですから,まずは,指導弁護士になっていただいた弁護士の方を尊敬し,できれば,その仕事や生き方を真似することがのぞましいでしょう。
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修習生を指導する役割は,弁護士であれば誰でもできることではありません。
地元の弁護士のなかでも,他人に尊敬されている立派な弁護士しかなれません。
ですから,まずは,指導弁護士になっていただいた弁護士の方を尊敬し,できれば,その仕事や生き方を真似することがのぞましいでしょう。
また,指導弁護士は,完全にボランティアで修習生のめんどうをみてくれています。
その心意気に感謝しなければならなりません。
とくに大手でもない法律事務所の場合,修習生の指導を担当するというのは,かなり負担になる仕事です。
まず,事務所の中に,修習生の机,イスを配置する必要性があります。
あまっている机がなければ買ってこなければなりません。
期間中,顧客と打合せをする都度,修習生のことを紹介しなければなりません。
移動するときには,修習生の交通費も必要です。
修習生がモタモタしていたら,電車に乗り遅れるかもしれません。
そのような負担を承知のうえで,指導弁護士は,あなたの修習のめんどうをみてくれているのです。
なんの見返りもないのに。
なぜ,指導弁護士は,めんどうであっても,修習生を指導してくれるのでしょうか。
それは,指導弁護士が,自分が若かったときに,当時の指導弁護士に指導してもらった恩義を感じているからです。
先輩から受けた恩義を,弁護士業界のために,後輩に返そうという意識で,見返りがなくても指導してくれているのです。
みなさんも自分が将来10年から15年経って,ひとかどの弁護士になったときには,先輩から受けた恩義を思い出して,めんどうであっても司法修習生の指導を担当してあげてください。