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弁護修習の注意点4 昼食を食べるペースについて

指導弁護士と昼食をとるには,ペースに気をつけること

指導弁護士と昼食をとっているときには,なにも考えずに食べてはいけません。
かならず,指導弁護士が食べているペースをみて,自分の食べる速度を調整しましょう。

理想的なのは,指導弁護士と一緒に食べ終わることです。

それが難しいときには,指導弁護士よりも,食べる速度を遅くすることです。

禁止されるべきなのは,指導弁護士よりも早く食べ終わってしまうことです。

「早く食べ終われば,指導弁護士のジャマにならないから,いいのではないか?」
と思われるかもしれませんが,それは違います。

自分の方が先に食べ終わってしまった場合には,指導弁護士は,食べるのが遅いために他人を待たせることになってしまいます。
これでは,指導弁護士に恥をかかせることになってしまいます。
恩義のある指導弁護士に恥をかかせるような事態は,避けなければなりません。
ですので,指導弁護士よりも先に食べ終わってはなりません。

逆に,指導弁護士よりも自分が食べ終えるのが遅いのは,問題ありません。
指導弁護士としては,
「まあ,ゆっくり食べなさい」
とでも言って,ゆうゆうと待ってくれるでしょう。
通常,社会的な地位の高い方が,新人に対して,寛大に振る舞うことは,人徳とされることです。

これは,弁護士修習中だけでなく,裁判所でも,検察庁でも,一般の会社でも同じことです。
上司と昼食をとるときには,先に食べ終わってはならないのです。

昼食のことばかり話しているようですが,そういえば,私は,検察官や裁判官の方と,昼食を食べた記憶があまりありません。
弁護の場合,指導弁護士と一対一であることが多いので,自然と,一緒に昼食をとることが多いのでしょう。

 

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