事務所閉鎖型の独立の場合
最近,ちょっと増えてきているように思うのが,事務所が経営難となり,ボスも高齢ということもあって,事務所経営の意思を失って,事務所を閉鎖するというパターンです。
ボスは,これまで預貯金で,悠々自適に生活ができるのかもしれませんが,今まで働いてきたアソシエイトとしては,これからどうするのかを考えなければなりません。
ボスですら,経営の意思を失うという状態ですから,アソシエイトが事務所を継いでなんとかできる状態でもないのでしょう。
そうなってくると,アソシエイトは独立して,自分の事務所をもってしまった方が,なにかと良いのかもしれません。
廃業するなら,希望すれば,事務所の設備とか事務員なんかを引き継げる可能性もありますが,だいたい,設備も古く,事務員も年取っていることが多いので,引き継ぐ価値があるのかどうかは疑問なところがあります。
事務所閉鎖型の場合には,あまり十分な準備の期間がないこと,弁護士にとってのその土地の環境があまり良くないことが推認されるので,独立の成功の可能性は高くはないように思われます。