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事務所選びの要点

客観的事実からの推測

法律事務所が、実際、どういうものなのか、その中身、雰囲気、というものは、情報が少ないのが一般です。
実際に就職してみないと、どういう事務所であるのか、ということは真にはわかりません。

就職活動は、よく、恋愛にたとえられます。
たしかに、就職活動と恋愛には似たところがあります。
つきあってみないと、真の良さはわかりません。
また、つきあう前は、いい人だと思ったのに、実際につきあってみたら、すごく性格の悪い人だった、という人もいます。
深く知り合わなければ、真の姿は見えない。
でも、真の姿を見てしまったら、嫌いになるかもしれない。
そこが、就職活動にも恋愛にも共通する、難しいところです。

ところで、恋愛の場合、このように考えませんでしょうか?
「あの子は、自分が教科書を家に忘れてきて困っているときに、教科書を見せてくれた。だから、優しい子に違いない」
「あの人は、野球部に入って、毎日、泥だらけになりながら練習している。きっと、がんばり屋さんに違いない」
「あの子は、保母さんだから、子供が好きに違いない」
そう、私たちは、日常的に、他の人のことを、客観的な事実、客観的な行動から推測しているのです。

したがって、法律事務所が「どういう事務所なのか?」ということを考えるにあたっては、客観的な事実から推測する、というアプローチが有効なのです。
そこで、客観的な事実から推測される一般論を検討してみました。
ボスの年齢
事務所の人数
修習期の構成
最近の採用状況
事務所の立地・ビル
個人事務所か法人か
支店がある否か
というような観点での検討です。

ただ、ここで述べるのは一般論です。
一般論を、いかなる場合にも適用すると、それは
決めつけ
偏見
思い込み
になります。

たとえば、人間は、一般には、高齢になると保守的になったり、頑固になります。
これは一般論です。そして、一般論としては正しいでしょう。

ただ、ごくまれに、企業の創業者、芸術家、思想家のような方のなかには、高齢になるにしたがって、ますますクリエイティブになり、貪欲に昨日までの自己を否定して革新を求める方もいます。
このような方には、一般論は通用しません。

一般論は、現実の前には沈黙するのです。

ですので、一般論、いわゆる、常識というものを身につける一方で、
世の中には一般論の通用しない場合も多々ある、ということに留意しましょう。

常識とは、自分に染みついた偏見の合計である、

というコトワザもありますから。