最近の採用状況
前年までの採用が少なかったのに、今年から、一気に大人数を採用しようとしているなら、無計画な採用の可能性があるから注意を要する。
たとえば、昨年までの採用実績が0であったのに、
突然、今年から5人採用するような事務所は、注意が必要であろう。
毎年5人採用している事務所なら、5人を採用できる体制がすでにあるであろうから、とくに問題はない。
毎年1名採用している、というように、規則的に採用している場合には、事務所が順調に成長していることを推測させるため、プラスと考えてよいであろう。
一定の採用計画にもとづいて採用していると思われる。
また、期の近い若手の弁護士の先輩がいれば、就職してから、気軽に仕事のことを質問しやすいから気楽にはできる。
(ただ、その反面、トップからの直接の指導に接する機会は減るかもしれない)
毎年大量に採用して、毎年、若手がやめているという事務所は、採用計画が荒っぽく、新人育成がされていない可能性がある。
ボスの採用方針として
「とりあえず採用して生き残れなかった者を切る」ということなのかもしれない。
もっとも、東京の大手の法律事務所の中には、最初から、
「うちの事務所では、新卒で入所後、同期が3年で3分の1に減少するのが通常だ」
と公言している事務所もあるようだ。