質問する
●質問していいこと
事務所のビジョン、成長計画…聞かれても不快には思わないし、修習生が興味をもつのは当然である。
ただ、個人事務所では具体的な成長計画はない事務所が多い。
事務所の事件処理の方針…抽象的な方針というよりは、具体的なエピソードとして語るボスが多いと思われる。
弁護士にとっては、具体的な事件にかける思いのウェイトが高いことが多く、それはそれで理解できることだ。
新人の育成計画…具体的な育成計画を立てていない事務所も多いため、計画を立てている事務所は光る。
仕事内容…新人としては、当然、気になる。ただ、事務所としても、守秘義務の問題もあるため、選考がある程度進んでこないと言えないことも多い。
ただ、食事会や飲み会をともにすると、会話のなかで、自然と出てくるかもしれない。
求める人材像…ボスの価値観がわかるし、自分が求められる人材なのかどうかが早期にわかる。
●質問して悪いこと
新人弁護士の給料…内定を出すまでは秘密にしていることが多い。
先輩の給料…プライバシーの問題なのではばかられる。聞けば答えないこともないが…
顧問先…具体的な名前は採用されるまでは秘密である。メーカー、金融機関、程度の回答はあるかもしれない。
これまでのまとめ
●自分に合った事務所を明確にすることが最初の課題だ
●自分に合った事務所とは「自分は3年後に何になりたいのか?」によって決まる
●自分に合った事務所像に、なるべく近い事務所を探すことが次の課題だ
ここで、法律事務所の内部情報不足という問題がある
情報不足という問題に対しては、
① 情報開示を積極的におこなう事務所を優先する
② 客観的で争いのない事実から推測する
③ 質問する
という対処の方法がある