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開始時期は?


司法修習生の就職活動時期は,合格発表前と,合格発表後に,二極化している状況だ。

1, 司法試験が終わった直後,5月から~

早く動いているグループは,5月の司法試験が終わった直後から,就職活動をはじめている。

この時期でも,ジュリナビ,アットリーガル,などの弁護士関係の就職専門サイトをみていれば,事務所説明会の募集などは,それなりに出ているので,積極的に参加するとよいと思う。

ただ,この時期に事務所説明会をおこなっているのは,企業法務系の大手事務所だったり,渉外系事務所大手が多いので,そういう仕事には興味がない方は,やや物足りないかもしれない。

もっとも,食わずぎらいをせずに,なんでも事務所説明会に参加してみれば,自分のモチベーションアップにもなるし,実務の弁護士の話を聞ける,よい機会だと思って参加すればよいと思う。

2, 7月ころから
国内系の一般民事事務所も,7月ころからは,ぼちぼち採用活動を開始してくるころのように思う。

また,7月から8月にかけて,いわゆる,サマークラークというものをおこなう法律事務所もある

渉外系事務所や大手事務所が多いが,たまに,一般民事系の事務所もあったりする。

サマークラークをおこなっている事務所は,あまり多くはないため,かなり狭き門になるが,実際に動いている法律事務所の中を体験できる機会は,そうそう多くはないので,積極的に参加しよう。

サマークラークは,たんなるアルバイトではなく,選考の重要な一過程であるのは,当然のことである。

3,合格発表後,9月から11月まで

合格発表があった9月から11月までは,就職活動が本格化してくる。

司法修習がはじまってしまうと,就職活動に使える時間がどうしても少なくなってしまうため,この時期には,最大限度,いろんな事務所を訪問して,いろんな法律事務所と関係性をもつように努力するべきである。

一般民事系の事務所は,この時期には,まだ内定が出るわけではないが,この時期に,いろんな法律事務所の方と,お知り合いになっておくと,年明けぐらいから,事務所訪問をさせていただける,よい機会になったりする。

11月には,毎年,東京三弁護士会の合同就職説明会がある。

参加しているのは東京や関東の事務所が多いですが,大阪や福岡から参加している,元気のいい事務所もあるので,関西の修習生も参加してはどうであろうか。

4,司法修習の開始後

12月には、大阪弁護士会で合同事務所説明会が開かれる。
最近では,大阪の合同説明会には、法律事務所のほか,企業が出店しにくることも多いようである。

大阪の合同説明会は,毎年,修習生が100名くらいは参加する大きなイベントであるので,大阪にかぎらず,西日本の修習生は,参加した方がいいであろう。

合同説明会では,スケジュールがタイトなので,あまりくわしい説明を聞いている時間もないかもしれないが,少なくとも,名刺交換をさせてもらい,あとで,履歴書や自己PRなどを,送付すると,年が開けてから,事務所訪問をさせてもらえることも多い。

毎年、この合同説明会に出席して、多くの修習生が

「就職やばいかも」

と体感し、危機感をもって就職活動に真面目に取り組みだすようだ。
イニシエーションとしての意味はあるようだ。
他方、地方の修習生は、そのような強い体験をしないために就職活動時期が遅くなる傾向がある。

年が開けてから,一般民事系のホウリツジムショでも,
2月~3月くらいには、ぽつぽつと内定が出始めるようだ。
4月~5月くらいが就職活動のピークなのかなあ、という印象。
5月から6月くらいには、内定が出ることが多い。
8月以降には、二回試験の準備が忙しくなるため、就職活動は難しくなる。

吉田が修習生であったころは,司法修習がはじまってから,ボツボツ就職活動をはじめましょうか,という雰囲気であったが,この10年ほどで,ものすごく就職活動時期は早くなっている印象だ。

5月の司法試験が終わったあと,家でネットをぽちぽちやっている時間があったら,どこかの事務所の説明会にでも参加してみるがよい。