見るものと見ないもの
●司法試験の成績
見る。
短答式試験と論文試験では、論文式試験の成績の方が重要
●司法試験の成績の評価
成績だけで採用を決めることはない。成績は面接に呼ぶか否かの足切り要因。
成績が悪いと足切りのおそれがあるのは事実。成績がかんばしくなのであれば、面接に呼んでもらえるように、自己PRを充実させる必要がある。自分に興味をもってもらい「会って話をしてみたい」と思ってもらうことが重要である。
成績もかんばしくなく、自己PRを読んでも、他の人と似たようなことしか書いていないのであれば、採用側としては面接に呼ぶ理由が見当たらなくなる。
●使い回しについて
履歴書を使い回すこと自体はやむを得ないだろうが、使い回していることが文面上からわかってしまうのは印象が悪い。考えて行動していないという印象をあたえる。
(例)履歴書の日付が申込日と大きく異なるもの
個人事務所に「弁護士多数の事務所がよい」
消費者系事務所に「大手企業の法律事務がしたい」
国内業務事務所に「英語で仕事をしたい」
は、いかがなものか?
●大学の成績の評価
見ない
●法科大学院の成績
見るが、大学院によって評価方法が異なるため、良い成績なのか悪い成績なのか、よく分からないことが多い。
もし、自分の成績が優秀なのであれば、履歴書か自己PRに、そう書いておいた方がよい。
●出身ロースクールは?
見る。やはり、ロースクールの違いは実力に影響しているという印象だ。
●出身大学
出身ロースクールほどではないが見る。
●所属ゼミ
良し悪しの判断が難しいため採否には影響しないのが一般。ただ、既存弁護士と同じゼミだと話のネタにはなる。
●出身高校
同窓生でもないかぎりは、普通は見ない
●出身地
見ない。ただ、同郷などであれば話のネタにはなる。
●サマークラーク、エクスターンシップ
年配の弁護士は、そもそも制度自体を知らない人が多い。
「サマークラーク、エクスターンシップ」を就職経験、実務経験と呼ぶのはやめた方がいいと思う。就職経験、実務経験と呼べるものではないので。
●受験回数は?
受験1回目合格と2回目合格には実力的な差は少ないと認識している。
1発試験の場合、体調や運の影響は無視できないため。
ただし、2回目合格と3回目合格には差はあると認識している。運の悪さが2回連続で出るとは思えないからだ。
●他の資格
あれば知的能力を示す指標として有利であろう。
ただし行政書士資格は書いても意味がない。
宅建資格は書いてもいい。
簿記は3級でも書いた方がいいであろう。
英検は2級以上なら書いてもよい。(3級以下なら書かない方がよい)
TOEICなら700点以上なら書いてもよい(それ以下なら書かない方がよい)