履歴書の記載事項
みなさんは、就職活動をはじめようという場合、まずは履歴書を書いて、法律事務所に送るのでしょう。
しかし、私が思うに、あまりにも漠然と、履歴書を送っている人が多いように思います。
また、大学生時代に就職活動の経験がある方と、そういう経験のない方との差が、一目でわかります。
履歴書を書く段階で、すでに、差がついています。
まず、悪い履歴書の典型を言えば、
手書きで字が汚い
というものがあります。
これは、きわめて悪印象です。
この一点だけで書類選考に落ちる人もいます。
みなさんは、司法試験を受けたでしょう。
司法試験の採点では、字が汚いというだけでは落ちないかもしれません。
法律にもとづく制度ですから、字が汚いという理由で落としてはいけないからでしょう。
しかし、採用活動は異なります。
法律で採用活動はこうしないさい、と決められているわけではありません。
採用する側の自由です。
ですから、
手書きの字が汚いというだけの理由で落選させる自由もあるのです
でも、もともと、字が上手ではない、という人はどうするのでしょうか。
なにも手書きで履歴書を書く必要はありません。
自分が字が汚いという自覚があるなら、パソコンで履歴書を作成してプリントアウトするべきです。
採用側としては、印刷された活字で履歴書を送ってもらっても、全然かまわないですし、汚い字を読まされるより、百倍もマシです。
少ないですが、たとえば、「履歴書は手書きのこと」という条件をつけている場合には?
この場合、採用側は100%、「字を丁寧に書いているか否か」を観察しています。
上手ではなくても、丁寧に書くことは誰にでもできることです。
ですから、個々のテクニックを言う前に、
・手書きなら丁寧に書く
・パソコンで作成した文書でも、全くさしつかえない
という点を踏まえるだけで、書類選考に残る確率は、ずいぶんと上がるでしょう