ビルの確認
弁護士が密集している大阪の西天満界隈には、似たような名前のビルが多い。
たとえば、目標としている事務所のビルが
「弁護士ビル」だと聞いたとしても、それだけで気を抜いてはならない。
弁護士ビルには、弁護士ビル、第二弁護士ビル、第三弁護士ビル、第四弁護士ビル、第五弁護士ビルと、５つも異なる名称のビルがあるからだ。
しかも、場所がバラバラである。
また、「西天満ビル」だと聞いても、それで気を許してはならない。
西天満パークビル、センチュリー西天満ビル、西天満ビル、オーク西天満ビル、これらの名称のビルは、すべて全く異なるビルである。
目的とする事務所が「西天満パークビル」であることを確認した。では、これで安心して眠ってよいのかどうか。
まだ甘い。
西天満パークビルには、西天満パークビル、西天満パークビル１号館、西天満パークビル２号館、西天満パークビル３号館、西天満パークビル４号館、と５つも異なるビルがあり、場所が異なるのだ。
同種の問題をもつものに、以下のビルがある。
北ビル本館、北ビル１号館、北ビル２号館、北ビル３号館
千代田ビル、千代田ビル別館１号館、千代田ビル別館２号館
梅田プラザビル、梅田プラザビル別館
とくに、梅田プラザビル、梅田プラザビル別館は、隣接するビルであるうえ、外見が似ているため、ベテランの弁護士でもたまに間違える。
このように、「場所の確認」と一口に言っても、意外と難しいものだ。
場所を間違えないための唯一絶対の方法は、
面接の前の日に実際にビルに行って、目標とする事務所の看板があることを確認することだ。
