起こしやすいトラブル
これだけはやるな
- 当番弁護に行ったときに、「見通し」を話してはならない
- 依頼者の権利を時効にかけてはならない
- 控訴期限だけは守らなければならない
- 利益相反に気をつけろ
- 法律相談では、わからない質問には即答しない
- 敵方の弁護士を持ち上げるな
事件記録の管理
- カバン一個の原則
- カバンは網だなには上げるな
- 事件記録は自宅に持ち帰るな
- 事件記録は飲み会には持ち込むな
- 原本は死んでもなくすな!
- 便利なクリアバインダー
- ノートパソコンの問題点
- ルーズリーフより大学ノートを
スケジュール管理方法
電話の効果的な使い方
- はじめに
- 電話は自分の方からかけるべき
- 相手から電話をかけられたときはどうなるか
- 比較してみよう
- 電話がつながったあと
- 外出の予定間近での電話には
- 電話の声が小さいと言われら?
- 相手の声が怖いとき
- 電話を切るとき
来客時のマナー
はじめての法律相談
関連サイト
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相手の声が怖いとき
Effective usage of a telephone
新人弁護士には、電話が苦手な方が多いようです。
その理由のひとつに、電話の相手の声が怖い、というものがあります。
電話では、相手の顔が見えないため、怖い声を聞くと、電話の相手が、すごく怖い人のように思えます。
また、相手が怒っている場合には、どうしても口調が荒々しく、迫力のある声に聞こえるでしょう。
プレッシャーが大きいかもしれません。
しかし、電話の声から受ける迫力を、一瞬にして、消去してしまう秘策があります。
単純なことです。
受話器から耳を離してしまえばいいのです。
そして、受話器の向きを反対にして、自分とは反対方向に向けてしまえばいいのです。
そうすれば、相手方からの電話の声は、蚊の鳴くような小さな声になってしまいます。
なんの迫力もありません。
電話の向こうの相手が、どんなに一生懸命になって怒鳴り散らそうとしても、こっち側で、まともに聞かなければ、相手はただ単に大声を出して疲れるだけです。
もし、ごみ箱が近くにあるのであれば、ごみ箱の方に向けてしまいましょう。
そうすれば、電話の相手方は、一生懸命に大声を張り上げているにもかかわらず、その結果として発声している声はすべて、ごみ箱行きになります。
痛快な状態です。
これは、いま、平静な状態で読むと、
「なんだ、そんな単純なこと」
と思うでしょう。
しかし、緊迫した状況下、自分が平静ではない状況下では、こんな単純なことでも忘れてしまって、
相手に大きな声で怒鳴られているにもかかわらず、その声を聞くために耳にぴったりと受話器をあて続けている
という、よく考えるとおかしな行動をとってしまいがちです。
それが人間というものです。
電話を受けるときの心構えとして、大事なことを言います。
それは、
相手の電話の声がどんなに怖くても、
しょせん、声で人を殴ることはできない
ということです。
そのように、ものごとを冷静にみる習慣を身につけ、
「どんなに怒ったって、電話でわめくだけでは指一本ふれることはできないよね~」
と、見切ってしまえたときに、弁護士は、ベテランと呼ばれる風格を身につけることになるのです。