仕事術を広めている吉田泰郎事務所をチェックしよう。

起こしやすいトラブル

これだけはやるな

事件記録の管理

スケジュール管理方法

電話の効果的な使い方

来客時のマナー

はじめての法律相談

関連サイト

当サイトについて

お問い合せ

Free dial. 0120-643-663
受付時間 月-金 9:30-19:00

相手の声が怖いとき

Effective usage of a telephone

電話

新人弁護士には、電話が苦手な方が多いようです。
その理由のひとつに、電話の相手の声が怖い、というものがあります。

 

電話では、相手の顔が見えないため、怖い声を聞くと、電話の相手が、すごく怖い人のように思えます。

 

また、相手が怒っている場合には、どうしても口調が荒々しく、迫力のある声に聞こえるでしょう。

 

プレッシャーが大きいかもしれません。

 

しかし、電話の声から受ける迫力を、一瞬にして、消去してしまう秘策があります。

 

単純なことです。

 

受話器から耳を離してしまえばいいのです。

 

そして、受話器の向きを反対にして、自分とは反対方向に向けてしまえばいいのです。

 

そうすれば、相手方からの電話の声は、蚊の鳴くような小さな声になってしまいます。
なんの迫力もありません。

 

電話の向こうの相手が、どんなに一生懸命になって怒鳴り散らそうとしても、こっち側で、まともに聞かなければ、相手はただ単に大声を出して疲れるだけです。

 

もし、ごみ箱が近くにあるのであれば、ごみ箱の方に向けてしまいましょう。

 

そうすれば、電話の相手方は、一生懸命に大声を張り上げているにもかかわらず、その結果として発声している声はすべて、ごみ箱行きになります。

 

痛快な状態です。

 

これは、いま、平静な状態で読むと、
「なんだ、そんな単純なこと」
と思うでしょう。
しかし、緊迫した状況下、自分が平静ではない状況下では、こんな単純なことでも忘れてしまって、
相手に大きな声で怒鳴られているにもかかわらず、その声を聞くために耳にぴったりと受話器をあて続けている
という、よく考えるとおかしな行動をとってしまいがちです。
それが人間というものです。

 

電話を受けるときの心構えとして、大事なことを言います。

 

それは、
相手の電話の声がどんなに怖くても、
しょせん、声で人を殴ることはできない
ということです。

 

そのように、ものごとを冷静にみる習慣を身につけ、
「どんなに怒ったって、電話でわめくだけでは指一本ふれることはできないよね~」
と、見切ってしまえたときに、弁護士は、ベテランと呼ばれる風格を身につけることになるのです。