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面接で重要なこと


面接に上達する最善の方法は,面接の練習をすることだ。

友人同士で面接の練習をしてみれば,最初の数回で,
「ああ,なるほど,面接というのは,こういえばいいのか」
「そうかそうか,面接官は,こういうところを見るのだ」
というコツが飲み込めてくる。
これから就職活動をしようとしている,司法修習生同士でやるのであれば,なおのこと,よいであろう。

 

そういう練習をしてから面接にのぞめばいいものを,変に手を抜いて,ぶっつけ本番でやろうとするから,非常に手痛い失敗をするのである。

司法試験を受験した直後は,コミュニケーションについては誰でも条件は同じであって,みんな,等しく,コミュニケーションは苦手だ。
そうであるからこそ,これから,少しでも練習すると,短い期間に,大きな差が発生してくる。

そして,面接が重要であること,面接の練習をする必要がある,ということを知っているか知っていないかで,実際の結果には大きな差が発生する。

人によっては,修習が終わるまでに,面接の重要性に気づかずに,司法研修所を卒業してから,はじめて,
「ああ,そうか,自分が就職できなかったのは面接の練習をしていなかったのか」
ということに気がつくことがある。そして,そういう人は,けっこう数が多い。
気がついてしまえば,それから面接の練習をして,就職することもできる。

したがって,本質的に重要なのは,
面接が上手なのか否か
ではない。

面接が上手である必要があると知っているか否か
が,より本質的に重要なのだ。

何が重要であるかを知っている人間は,これから,その部分を伸ばすことができる。

一方,なにが重要であるかを知っていない人間は,伸ばそうという意思がないために伸びないのである。

その違いは,非常に大きいと思うのである。