HOME > 就活マニュアル > 就職活動の基礎知識
就活活動マニュアルを作った弁護士の事務所をチェックしよう。


運営者情報

例文1優秀な自己PR文の例

講評
かなりくわしく自己分析して書き込んでおり印象に残る自己PRだ。就職活動前半にこういうところまで到達できていれば目立つだろう。ただ,就職活動後半では他の修習生も追いついて書き込んでくるため平均的なレベルになる。

目指す弁護士像
私は、企業再生に携わり、企業内部の人々と協働して、企業の新たな可能性を開くことのできる弁護士になりたいと考えています。
私がこのような弁護士を目指すきっかけとなったのは、大学時代、○○○○というクラブの部長として、組織運営に携わり、部員の意識改革と活動レベルの向上に努めた経験にあります。
○○○○は、90年近くの歴史をもち、部員数約100人を抱える大規模な学術系公認クラブで、6つのグループがそれぞれ異なる活動を行い、それを中央統括委員がまとめるという、小さな会社のような組織形態を採用していました。
私の入部当時は、部員の活動に対する士気が低下しており、活動のレベルも低い状態でした。
そこで、私は、活動士気及び活動レベルの向上を目標に掲げ、目標を共有してくれる仲間たちの協力を得ながら、改革を進めていきました。
そこでの私の最も重要な仕事は、チェック機関として、活動計画や他の運営者の仕事をチェックし、問題の発生を予防することでした。
また、直接活動グループには属さず、一歩離れた立場から見ることにより、現場の運営者に新たな発想を吹き込むことも重要な使命でした。
そして何より、できるだけ多くの部員に話を聞き、活動や運営方針に対する不満や意見等を聞きながら、共に解決策を考えることで、信頼関係を築き、改革を実現することができました。
この経験から、組織におけるチェック機関の存在と信頼関係構築の重要性を学ぶとともに、組織改革に全力を尽くすことのやりがいや達成感を得ることができました。
多くの中小企業が経営不振に陥り、大企業も組織改革を迫られる現代社会では、まず問題が起きる前にこれを防ぐ予防法務がますます重要な役割を果たします。

また、企業の新たな可能性を開くには、外部の者の視点が不可欠であると考えます。
そこで、弁護士として、企業の再生のための取り組みに自ら主体的・積極的に参加し、内部の人々と協力して信頼関係を築きつつ、法律の専門家として、社員とは異なる客観的視点からのチェックや的確な指摘をすることで、企業再生に大きく貢献できる弁護士になりたいと考えています。

自己PR
1 私は、明るく積極的で、好奇心が旺盛です。
元来、明るく社交的な性格である私は、常に様々な人々と交流したいと考えています。
大学時代も、100人もの部員がおり、様々な価値観を持った人々の集まるクラブに入部することで、自分とは全く違う経験や考えを持った人々と積極的に交流するよう努めました。
また、私は、興味をもったことには積極的に挑戦します。
学生時代には、友人が習っていたオーボエに興味を持ち、私自身もオーボエ教室に通い、演奏会に参加しました。
また、母が通っていた陶芸教室にも通い、陶芸を習うとともに、名古屋での個展やイタリアでの個展にスタッフとして参加しました。
その個展に合わせて茶道や抹茶茶碗の包み方を習い、来場者の方々に披露しました。
このような性格を活かして、どんな職種や境遇の依頼人であっても、積極的にその人の人柄や価値観を知り、信頼関係を築くことができると考えます。
また、どんな分野の事件であっても、積極的に好奇心と興味を持って取り組むことができると考えます。
2 私は、主張を論理的に組み立て、相手を説得することができます。
大学時代、私は、前述した○○○○において、少年犯罪等の刑事問題、医療問題や労働問題など様々な学術的なトピックについて、英語でディスカッションを行う活動に取り組みました。
そこでは、議論の整理の仕方や、主張を論理的に組み立てる方法、その主張を相手にわかりやすく伝えるための様々なプレゼンテーション方法を学びました。

また、意見が対立した時には、相手の主張をよく聞いた上で良い点を取り入れる等の柔軟性を持ちながら、より優れた解決策を提示して相手を納得させる力を磨くことができました。
その結果、関東大会において上位3位に入賞し、全国大会においても上位5人に選出されました。
従って、この能力を生かし、依頼人との法律相談においては、依頼人の話を充分に聞いたうえで、必要な情報をまとめることができると考えます。
また、相手方との交渉においては、依頼人の希望を論理的に説明し、より依頼人に有利な形で相手方を説得することができると考えます。

3 私は、何事にも全力で取り組み、努力を惜しみません。
法科大学院において、私は、授業での勉強に加えて、友人とともに個人的に教授にゼミをお願いし、民事訴訟法、会社法、刑事訴訟法のゼミに参加して勉学に励みました。
その結果、良い評価を得ることができ、成績優秀者として大学院から表彰を受けました。
また、3年生の春には、弁護士実務を実際に体験したいと考え、エクスターンシップに参加しました。
派遣先の弁護士事務所では、民事事件については訴状、や準備書面、答弁書を、刑事事件については類型別証拠開示請求書や被告人質問、弁論要旨といった多数の書面を、何度も何度も提出と修正を繰り返しながら起案しました。
また、時間のある限り、法律相談にも自分から積極的に同席させて頂きました。

さらには、窃盗事件の被告人に対する接見にも同席して自ら質問する機会を頂き、そこでの質疑応答をもとに、被告人質問を完成させました。

従って、弁護士としても、どんな事件であっても、努力を惜しまず常に全力を尽くすことで、依頼人のニーズに応えることができると考えます。

4 私は、どんな困難に直面しても、責任感をもって立ち向かっていきます。
前述の通り、私は、○○○○において、部長として1年間運営に携わりました。
部員の士気向上と活動レベルの向上といっても、初めは、活動を厳しくし、運営者である上級生の責任や負担を増やすことになかなか理解を得ることができませんでした。
しかし、同じ目標を共有してくれる仲間と協力し合いながら粘り強く説得を続け、また、自分自身が率先してスキルアップする姿を示すことで、徐々に賛同してくれる仲間が増えていきました。
このような努力が実を結び、部員の活動に対する意識が少しずつ高まり、活動レベルも向上しました。
その結果、最終的には、ディスカッション大会の上位6人中5人が私の所属クラブから選出されるという結果を得ることができました。
このように責任感の強い私は、担当する事件においてどのような困難な問題に直面しても、決してあきらめず、妥協することなく、最良の解決策を得られるまで、責任を持って事件に取り組むことができると考えます。

志望理由
1 私は、貴法律事務所において、誰よりも積極的に、弁護士を必要としている人々にアプローチし、依頼者を自ら探し出していきたいと考えています。

企業を再生し、新たな可能性を開きたいと望んでいても、どの法律事務所に相談すべきかわからないために相談できずにいる企業経営者は多くいます。
また、企業経営に限らず、家庭内や生活上の問題を抱えている人にとって、弁護士事務所の門を叩くことは、まだまだハードルが高いのが現状です。
弁護士を本当に必要としている人ほど、自分から法律事務所を探し出して、弁護士に依頼するということが難しい状況にあるということを痛感しました。

従って、私は、弁護士の側から積極的にアプローチしていくべきであるという貴法律事務所の方針に強く賛同いたします。

2 また、私は、自分を「成長」させるとともに、より依頼者のニーズに応えられる弁護士となるために、貴法律事務所において、積極的に研修や勉強会に参加し、自分を磨いていきたいと考えています。

「成長」という言葉は、私の人生にとって常にキーワードです。
常に自分が成長できる環境に身を置き、法律家としても人間としてもスキルアップしていきたいと強く願っています。
そして、そのような環境で仕事にとことん打ち込み、自分の知識や経験を磨くことは、お客様である依頼者に、より良いリーガルサービスを提供することにつながると考えています。
従って、私は、新人育成に力を入れ、分野を問わず、様々な外部の知恵やノウハウを習得することを積極的に奨励するという貴法律事務所の方針に非常に魅力を感じています。

3 以上の理由から、私は、貴法律事務所への入所を強く希望します。