HOME > 就活マニュアル > 就職活動の基礎知識
就活活動マニュアルを作った弁護士の事務所をチェックしよう。


運営者情報

内定辞退について


大規模事務所の内定は断っても問題はない

大手事務所は、毎年、数十名~数名を採用するのであるから、そのうちの一名が内定を辞退しても全く困らない。
そもそも,大手事務所は,一定数の内定辞退が発生することを前提として,採用計画を組んでいる。
やや,酷薄な言い方をすると,
あなたが大手事務所の内定を辞退したところで,誰も困らない

したがって、大手事務所の内定は辞退しても差しつかえはない。数日で、辞退したこと自体を忘れているであろう。

これに対して,小規模事務所であって,
採用枠が1名から2名の事務所については,

内定辞退はしてはならない


なぜ,「小規模事務所の内定は辞退してはいけない」のかといえば,一人の内定辞退が事務所にあたえる影響が,大規模事務所とは,くらべものにならないからだ。

採用枠が1人の事務所が,せっかく出した内定が辞退されると,事務所の採用計画が100パーセント無駄になることになる。

これが大規模事務所であれば,100パーセント全員の内定辞退といえば,何十人もの新規採用予定者が一斉に全員内定辞退したこととなる。

このようなことが発生したら,事務所の経営計画を根本的に考え直さなければならないというくらいのインパクトだ。

修習生にとっては,同じ内定辞退であるが,相手が大規模事務所か,小規模事務所なのか,ということによって,その影響は,全く異なってくるのだ。

もし,自分が

「内定をもらった大規模事務所と,内定をもらった小規模事務所の,どちらも同じくらいに魅力を感じており,決められない」

というのであれば,大規模事務所の内定を辞退し,小規模事務所に就職を決めるべきである。

大規模事務所は,内定辞退があったことを次の日には忘れている。

しかし,小規模事務所は,事務所の経営に大きな悪影響をあたえた人のことを,長い間おぼえている。

どちらを避けるべきことなのか,賢い諸兄には,よくわかるであろう。

教訓
採用枠が1名から2名の事務所の内定は,辞退してはならない。