採用される人物像
重要な順に言えば、
●コミュニケーション能力がある
●リーダーシップがある・行動力がある
●明るい
●成長意欲を感じる
●考える力がある・思慮分別を感じさせる
●忍耐力がある
●事務所に対して貢献する意識がある
<解説>
●コミュニケーション能力がある
依頼者と話をしたり、事務所のメンバーと協力しながら仕事をすすめるためには、日常的に他人と協調して行動することが不可欠である。
また、正確に自分の考えを伝えたり、相手を説得したり、仲間をつくるためにはコミュニケーション能力は不可欠である。
●リーダーシップがある・行動力がある
弁護士には、理屈を言ったり、やらない理由を述べさせれば立派な意見を言ってくる人間が多い。主張や反論をするのは仕事のメインであるからやむを得ない部分もあるが。しかし、事務所の発展に必要なのは、困難を承知で物事に率先して取り組む人間であり、実際に行動し仕事をする人間である。
●明るい
明るい人間がいると事務所の雰囲気も良くなるため望ましい。また、明るい人間の方が話をしていて楽しい。また、明るい人間の方が、だいたいは精神的にタフであり、困難な中でもあきらめずに仕事をやり遂げることが多い。
●成長意欲を感じる
新人の採用は結局は潜在能力・可能性を見越しておこなうものである。新人から完成している人間はいないため、仕事の面でも人格面でも成長は不可欠だ。成長する意欲のある人間は、意欲のない人間よりも、成長する。
●考える力がある・思慮分別を感じさせる
実務につくと、正解がなかったり情報に乏しいなかで行動を選択しないといけないことが多い。現在の手持ちの材料のなかで合理的に考えて判断する能力は非常に重要であり、ストックとしての知識に優越する。
●忍耐力がある
弁護士の仕事にはストレスの多い部分がある。ストレスに負けて自己コントロールを失い、感情をおさえられない人は、弁護士には向いていない。
弁護士の不用意な発言は、懲戒処分に結びつくこともあるため、忍耐力は重要である。
●事務所に対して貢献する意識がある
事務所が自分に対して何をしてくれるのかを考えている人間は、受け身で自己中心的と思われてもやむを得ない。自分が事務所に対してなにができるのかをまず考えたい。
以上をまとめると要するに、
今の事務所の既存のメンバーがあなたと一緒に働きたいと思うこと
が重要である。