自己PRについて
①自分は,このような人間です。
②そのようにいえる具体的な根拠は,こういう点です。
③自分は,貴事務所に,こういう点で貢献できます。
というパターンが,説得的だと思う。
①自分は,このような人間です。
という部分は,おおむね,「成長余地のある言葉」につなげた方がよいと思う。たとえば,下記のような点である。
- 自分が努力できる人間であること
- 素直な性格であること
- 受け身ではなく主体的に取り組む人間であること
- 積極性のある人間であること
次に,
「自分が努力できる人間であること」
をアピールするために,具体的な根拠を挙げてほしいのである。
受験生の好きな言葉でいえば,
「具体的な事実をあてはめよ」
ということである。
たとえば,「自分が努力できる人間であること」をアピールするために,
自分は,小学校,中学校,高校で,バスケットボールに取り組んだ
とにかく,一日も練習を休まなかった
県大会の試合で,レギュラー争いが激しかったが,努力の末に勝ち取った
というような事実を挙げて,
以上の事実から,「自分が努力できる人間である」ということが言える,という結論をつけるのである。
具体的な事実がともなわなければ、
「あてはめができてない」ということになる。
具体的なエピソードは,なるべく,司法試験受験の経験以外からとった方がよい。
部活動,スポーツ,アルバイト,サークル活動,留学,大会,コンクール,演奏会,地域の活動,そのようなイベントであれば,読む方も興味をもって読むことができる。
受験勉強の話は,とにかく同期の全員が書いてくるので,自己PRを読む方としては
「また受験の話か…」
と,同じ話ばかりされている気分になる。
ただ,受験以外に,エピソードがなければ,受験の話でもよい。やむをえない。
なお,エクスターン,サマークラークの経験は,あまり,おもしろくない。
修習生側としては珍しい体験かもしれないが,事務所側としては,日常の話なので,あまり興味を持てない。
「サマークラークで,裁判所に出す準備書面を書いたのです!(キリッ)」
と,強調されても,
弁護士としては,
「いや,準備書面は死ぬほど書いてるから(笑)」